User's Voice Vol.6

既存図と計画図が1クリックで切り替えOK
リノベーションのプランニング、設計を支援

株式会社アルティザン建築工房 様

30代から40代の子育て世代に、リーズナブルな価格で高性能なこだわりのマイホームを提供したい。そんな思いから、アルティザン建築工房では中古住宅をベースに、お施主様の要望を取り入れつつ、新築物件を上回るほどに性能を向上させるフルリノベーションを手がけています。リノベーションには新築とは違う手間もありますが、同社の住まいづくりをシーピーユーの建築3次元CAD「A’s(エース)」に搭載された各種機能がアシストしています。

既存の家の柱や開口部を下図で確認しながら設計

▲ リフォーム機能を有効にした「エース」の画面。既存図と計画図を同時管理

アルティザン建築工房は2011年の設立以降、札幌市を中心に、車で2時間圏内のエリアで300棟以上を手がけた実績があります。特に子育て世代のお施主様から、都心に近い場所に、無理のない資金計画で、自分たちのこだわりを取り入れた戸建て住宅を取得できると好評を得ています。

中古住宅の物件探しからデザイン・設計・施工までを一貫して手がける同社にとって、なくてはならないツールとなっているのが「エース」です。例えば、中古住宅の中には設計図面が残されていない家がたくさんあるため、改修前の間取りを図面化した「既存図」の作成にも活用しています。同社では、設計士が中古住宅の状態を確認しながら、間取りや寸法を方眼紙に手書きし、帰社後、これを基に「エース」で既存図をデータ化。最小限の入力指示により短時間で完成するため、お施主様からは「ちょっと現地を確認しただけで、もう図面ができたの?さすがはプロ」とびっくりされるそうです。

▲ 「精度と価格、汎用性のバランスが優れています」と「エース」を評価する武田友子さん

また、「エース」のリフォーム機能では、既存図と新たにプランニングした「計画図」を同時に管理でき、1クリックで表示を切り替えることも可能です。その使い勝手について、常務取締役の武田友子さんは次のように話します。

「リノベーションでは、構造上、撤去できない大事な柱や位置を変更したくない開口部を考慮しながら設計する必要があります。以前働いていたハウスメーカーでは、紙の既存図を見ながら、プランを手書きして、その後CADで起こしていたのですが、エースでは既存図を計画図の下図として表示することができるため、省力化につながっています」。

外皮性能の計算も短時間で補助金の申請にも活用

中古住宅をリノベーションするにあたって、同社が重視しているのが断熱性や気密性、耐震性といった住宅としての基本性能で、お施主様が快適に安心して暮らせるよう、新築住宅をも上回るレベルを追求しています。国からのお墨付きを得て、補助金が支給される「長期優良住宅化リフォーム」の認定を受けた物件も数多く手がけています。

長期優良住宅化リフォームの認定を受けるためには、住宅性能に関するさまざまな資料を提出する必要があります。同社ではその際、「エース」の外皮性能計算機能を使って、UA値(外皮平均熱貫流率)を算出するとともに、申請用の各種図面・図書を出力しています。

長期優良住宅化リフォーム推進事業が始まった当初は、エクセルを使って手計算でUA値を算出することも検討しました。しかし、時間がかかる作業のため、限られた人員ではとても手が回らないと断念。とはいえ設計事務所に1軒1軒外注していたのでは、コストがかさんでしまいます。そこで活用し始めたのが、「エース」の外皮性能計算機能でした。

▲ 設計士や現場監督、事務スタッフが一体となって、満足度の高い住まいづくりを実現しています

「最初は当社の標準仕様となる断熱材やサッシを登録する必要がありましたが、2軒目以降はそんな手間もなくなり、わずか数分で自動計算してくれます。手計算なら1日はかかるでしょうし、外注すれば1軒15万円ほどかかりますから、大幅な効率化とコストダウンにつながっています」(武田さん)。

勉強熱心なお施主様からUA値について確認されることもあり、そんな時の説明にも「エース」で作成した資料を活用しています。

改修前後の変化を分かりやすくプレゼン

そもそも同社とシーピーユーの建築3次元CADとの出会いは、代表取締役の新谷(あらや)孝秀さんが独立する前の2002年頃にまでさかのぼります。それまでは2次元CADのみを使用していましたが、「プレゼンに迫力を持たせるために、パースを作成したい」と導入に踏み切りました。

もちろん、現在でも「エース」で作成したパースはプレゼンで大活躍しています。例えば、元の家にあった天井を取り払って吹き抜けにする場合、改修の前後の様子をパースで提案すると空間の広がりや雰囲気がどのように変わるのかがイメージしやすく、お施主様から喜ばれているそうです。外壁やサッシなどについては、パソコン上でさまざまな素材をお施主様の目の前で切り替えながら比較検討できるため、仕様の選定もスムーズに進みます。

また、簡単な操作でスピーディーにプラン図やパースを作成できるため、お施主様を待たせず、適切なタイミングでやりとりできる点も高く評価しています。

▲ 手がける住宅は「住まいのリフォームコンクール」などで毎年のように表彰されています

Jw_cadで実施設計図や施工図を作成していますが、武田さんは「エースは他の3次元CADに比べて、Jw_cadへデータを移行する際の手間が少ないので、その作業をパートさんにお願いすることも多い」と話します。

「ゆくゆくはエースのオプションであるVRも活用したい」と新谷さん。少子化や空き家の増加を背景に、リノベーションへの需要は高まっており、これからもエースの出番がますます増えそうです。

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※取材日:2020年2月